青春18ぶろぐ

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抹茶と受験の話し。

こんにちは。抹茶です。

寒いですね。暦の上では昨日が一番寒い日だったとか。

受験生の皆さんはセンターお疲れ様です。ここからが正念場ですね。

今回はちょっとした思い出話を。

死ぬんじゃないかってぐらいに淡くて、薄っぺらくも濃密な僕の青春の。

 

 

抹茶の青春は受験…?

 

 僕は中高一貫校に通っていました。といっても高校からは外部から入ってくる人もいて、中高一貫コースの人間はそこでコミュニティがあるけど、高校からも新たに人間関係ができるという、少し変わった環境でした。

正直なところ、僕は、クラスに友達がいませんでした。いじめられていたわけでも、誰とも喋れなかったわけではないですが、「会話をしているエリア内に僕がいれば話の輪に入るし、誰かとも話す。外にいれば、関わらない。」といった感じで、特に誰かと仲が良かったわけではありませんでした。

 そのかわり、というと聞こえがおかしくなってしまいますが、隣と、その隣のクラスには何人か友達がいました。高校が同じで、今でも連絡を取り合っているような人は、みんなそのどちらかです。遠足でUSJに行ったとき、僕はクラスで自由に作るグループに入れずあぶれてしまい、2つ隣のクラスの友人たちに拾ってもらって一緒に回ったという思い出もあります。

さて、受験期になると学校の授業は減り、講座や、予備校での勉強が主流になってきます。そうすると、クラスが違う友達らと、一緒にいる時間が増えるわけです。

 そんな受験期は、僕にとって青春そのものでした。中のいい友達とつるんで、ここそこがわからない、とか、これのやり方を教えてくれ、やれ偏差値が、やれ順位がなどと言いながら、競い合っていたわけです。

 

受験期はとても充実したものでした。

でも充実しているかどうかと受験がうまくいくかどうかはまた別の話。

僕の志望校は中学の頃から行きたいと思っていた大学で、偏差値がどうだなどということは考えずに、入ってからのあの部活が素敵だとか、あのシステムならやりたいことができる、と考え、志望していました。

しかし蓋を開けてみると、その大学の、しかも僕が志望していた学科は同分野に於いて言えば日本で三番目の偏差値を誇る大学。更に公募推薦、一般合わせて十数名しか取らないという狭き門でした。

 

 もちろん、だからといって志望校を変えることはなく、まるで中学1年生の恋心のようにただまっすぐ、その大学だけを見据えて勉強していました。全てはその大学に入ったあとの、輝ける自分のために。

しかし物事はそう簡単にいかないもの。募集枠一人という公募推薦入試の狭き門の前で弾かれた僕は、精神的にもかなり参っていたと思います。二次試験はというと、その大学の前年のセンター最低は83%、僕のセンター模試最高点は85%で、辛うじて、行けるだろうか、というところです。

 結局センター本番はコケて77%どまり。諦めればいいものを諦めず、前期第一志望校、後期第二志望校で出願しました。どちらも第二志望校にしていれば、第二志望の大学に入れる可能性はかなり高かったというのに。

今思い返せば愚行の極みだと思います。

 愚かだとは思えども、後悔はしていません。現役で第一志望校にしがみつくなんて、人生に一度しか出来ないことです。諦めていたら、「諦めてなかったら…」という後悔が死ぬまでつきまとうことでしょう。

結局、第二志望にも受からず、もともと決まっていた大学に入ることに。しかしあらゆる失敗を加味しても、僕の受験期は僕の思う青春そのものだったし、そのおかげで今、バカ話をして笑っていられる友人がいます。

 

一片の悔い

 

 そんな受験期に、たった一つだけ後悔していることがあります。

忘れもしない後期試験の前日、いつも通り図書館で勉強して、帰ろうかというときに、隣のクラスの仲の良かった女の子が、抹茶(味)のキットカットを持ってきてくれました。彼女は笑顔で、

「はいこれ、明日頑張ってな。」

と言ってきました。

しかしその笑顔と言い方が、何故か僕の気に食わず、

「いやいらん。甘いん食べれへんし」

と拒否してしまいました。

その後いくらかの会話を交わし、というか小さな口論をして、彼女は最後に

「最低」

といってその場を去りました。

卒業式も終わったあとの話です。どう考えても120%善意で、ただ応援してくれているだけのその子の言動が、何故か当時はバカにしているように聞こえていました。その後彼女に会うこともなく、現在に至ります。当然、謝ることも出来ていません。とても些細な、小さな小さな出来事ですが、一生それが心残りになるような気もします。

 

もしかすると向こうはそんなことは気にしていないかもしれないし、そもそもそんなことはもう忘れてしまっているかもしれません。いやむしろ、きっとそうなのでしょう。でも僕は何故かその場面を鮮明に覚えていて、時々思い出しては謝りたくなってしまうのです。

 

 

 

現役受験生っていうのは

 

僕の思い出話はここまでです。

これから受験生は大変な時期になることだろうと思います。自己採点と照らし合わせて、受けるのか受けないのか。どこを受けて、どこで止めるのか。迷ったとき、後悔するかしないかというのは一つ、とてもいい判断基準ではないかと思います。

現役の大学受験生というのは人生において一度しか経験できないものです。

明らかに失敗する選択だったとしても、それが人生の失敗につながるかどうかはわかりません。

「周りや担当教員にいわれたから」

という理由で志望校を変えたり、志望校以外の勧められた大学を受けるというのは、僕はおすすめしません。

この先の自分の人生を、左右どころか上下にまで振り回すような大事な選択です。どうか自分を大切に。

 

 

それでは・